家族で渡米することに

 家内の承諾は長女に何かあればいつでも帰国できるということが決定打になったようです。いつでも帰国できるのであれば、半分は観光旅行のようだと思ったのかも知れません。それに私に協力してくれる家族の労をねぎらうために、時間を見つけてアメリカ国内旅行もすることを条件にしました。アメリカ旅行の予定は、家内が首都ワシントンとグランドキャニオン、子供たちにはフロリダのディズニーワールドです。安い玄米茶を飲みながら、家内と2人だけの家族会議で2回目の留学が決定です。5歳の長女と3歳の次女は何も知らずに寝ています。
 単身赴任は全く考えませんでした。身軽に動ける点では一人渡米した方が楽に決まっています。しかし我が家は「何をするにも基本は家族で」ということにしています。留学も当然のことながら家族も一緒です。アメリカは家族を大切にする国です。Interviewに行った時も単身赴任などどこにも聞かれず、どうやって家族を負担の少ない生活にするかなど、家族が一緒に渡米することを完全に前提にしていました。
 早速メールと国際電話でCharlieに留学の意思があることを伝えて、事務的手続きが始まりました。Mayo Clinic留学の際にUSMLEを既に取得していたので、VISA申請まで非常に順調でした。最初の留学の時にはVISAは即日交付でしたが、あれからアメリカでもいろんなことがありましたのでVISAも即日交付でなくなり、アメリカ大使館に申請に行った後2週間位で郵送されて来ました。家族4人分のVISAに間違いのないことを確認し、いよいよ現実的になった大きなprojectに期待と不安で一杯になりました。アメリカへの引越し、航空券の手配、海外移転の手続き(住民票、運転免許など)、子供たちの予防接種、そしてアメリカでの生活の準備などやることが沢山です。外来に見えた患者さんには離任の旨を説明しました。


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