職場へ

 次に大学の事務的手続きです。大学病院の受付で、手紙やメールをやり取りしいていた秘書のSueさんを呼んでもらいました。どんな人なのかと思っていますと、予想通り金髪で青い瞳の落ち着いた大人の女性です。彼女の応対は実に丁寧で、Doctor Kawakamiと呼ばれたり、答えには全てSirを付けられてしまうし、ただの留学生の私にはもったいなくて、良い友達でいたいから是非ともNoriと呼んでくださいとお願いしました。勿論彼女も快諾です。滞在中は公私共にSueにお世話になってしまいました。彼女のお嬢さんは機能的脳神経外科チームの看護師さんであり、彼女の結婚式にも招待されたりで親子ともども大変お世話になりました。さてSueがあちこち手配してくれて、就労に必要な事務的手続きが半日で全て完了です。自分の部屋も与えられました。手術記載のdictation、コピーなどの雑務を始め、診療業務以外のことは全てSueがやってくれることになりました。勉強に来たのになんだか偉くなってしまったようでした。住所と電話番号が決まっていたので、VISAとパスポートで大学が発行する身分証明書も手に入りました。この身分証明書が非常に重要で、医師を示すMDの印字が以後何かと役に立ちました。


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