車は必需品

 その次は車です。アメリカの場合大都市以外は公共の乗り物が発達していませんから、車がないと牛乳1本手に入れるのさえ大変です。アパートの管理人さんのご主人がディーラーに勤めているとのことで、紹介してもらいました。Mayoの時のあの事件がありますし、今度は子供たちもいます。高くつきますが安全も考慮し、しかも長女の車椅子が積めるように新車のミニバンを買うつもりでしたので、Honda Odyssey(日本名ラグレイト、アメリカではハンダ アーディセィと発音します)の赤(次女が赤い色が好きだから)を買いました。私にはアメリカでのクレジットヒストリーがありませんから、渡米していきなりローンを組むことはできません。しかしディーラーの担当の方は身分証明書のMDを見てローンも可能とすすめてくれました。でもローンの金利もそこそこありましたから、私はキャッシュで買ってしまいました。前回もそうでしたが、アメリカでの車の売買は非常に簡単です。「これを下さい。」「はいどうぞ。」っていう感じで、八百屋さんでネギを1本買うようなものです。それにしてもミニバンは快適でした。



愛車赤のUSオデッセイ

 今度は運転免許です。免許証はとても重要な身分証明書ですが、Wisconsin州発行の運転免許証がなくても車は買えます。筆記試験は一夜漬けで何とかなり、road testも右側通行である点、試験官の言う右左、Y-turnなどが分かって徐行などの標識さえ見落とさなければまず落ちません。でもどんな試験でもそうですが、合格するということは大変嬉しいことです。高々運転免許証とはいえ、アメリカに受け入れてもらえたような気分でした。さて運転免許試験場の待合室でMadison在住の元小学校教諭という女性に会いました。もう定年退職されて、今日は免許の更新に来たとのこと。日本から臨床医学留学でアメリカにお世話になるが、一足先に私が生活基盤を作るために来ていて、今日は運転免許証を取りに来たと話しました。家族のことを聞かれましたので、思い切って長女のことを相談してみました。障害児でも教育はしっかり受けられること、アパート近くの小学校にとても良い先生がいるとのことで、彼女は名刺にその小学校の名前と先生の名前を書いてくれました。更に連絡もしておいてくれるとのこと。アメリカ中西部の人たちはみんな親切ですが、また一人親切な方にめぐり会えました。長女の学校のことまで見当がついたのは大変大きなことでした。


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